美徳・美談に要注意!洗脳されると知らずに時間とお金と労力が奪われていく

私たちは、教育や周りの人の影響によって、知らず知らずのうちにさまざまな思い込みが出来上がってしまう。そして、その思い込みによっては、貴重な時間やお金、労力が奪われているのである。

とくに一般的によくいわれていることには「そもそもそれって必要?」と考えるようにしてみよう。

前提を疑うこと

人はつい目に入った情報に飛びつき、無意識のなかで形成されている自分の“思考のクセ”で物ごとを考えている。しかし大事なのは、クリティカル・シンキング=批判的思考をすることである。要は、自分の考えを批判するのである。多面的、客観的にみて物事を判断する思考のプロセスを踏む。その第一歩が「前提を疑う」である。

美徳や美談になっているもの

努力は美しい

人生において努力は必要である。努力は必ず報われるものではないが、結果を出している人は少なからず努力をしている。

一方で、努力しなくても成功する場合もある。しかし、日本ではこれは否定的な見方をされがちである。ひとつの理由として、肉体労働や根性論が美徳だと刷り込まれているからだろう。

しかし、努力なくして結果が出たのであれば、それに越したことはない。重要なのは結果なのだ。どんなに努力をしようが結果がでなければ無意味というくらい、結果がすべてということを意識しておこう。

お客さまは神様

商売においてお客さまは何よりも重要である。お客さまがいなければ商売は成立しない。だから、お客さま第一という精神は必要ではある。

しかし、度を過ぎてしまうと危険である。言われるがままの奴隷状態、お客様の目を気にした結果、面白みや楽しさが削がれてしまうなどの弊害もある。

できないことをできるようになろう!チャレンジ精神

チャレンジしていることが素晴らしい!という精神論に酔いしれて、できないことをいつまでもやろうとしてはいないだろうか。

残酷かもしれないが、一生かかっても無理なものは無理ということがある。しかし、つい精神論に引っ張られて、いつまで経っても才能のないことに執着してしまう。

チャレンジすることはもちろん素晴らしいことではあるが、人生は限られた時間しかないのである。そのなかでは、“見切る”ことも必要である。

自分ができるようになる必要があるのか?できる人に頼めば解決できることではないのか?を考えるようにしよう。

〇〇学、〇〇論

世の中は、〇〇論や〇〇学をそれっぽくかっこいい言葉を並べて語る人を持ち上げる風潮にある。そして、それに感化されて「〇〇論を学ばなきゃ!」と学びにいく。実践で活かせればいいが、多くの人はその場限りの知識としていつの間にか忘れていく。人によってはノウハウコレクター、資格コレクターになり“実のない”肩書だけが増えていくのである。

現場で経験を積むことのほうが何倍も“実がある”ものになる。また、素晴らしい知識を持っていて動けない人よりも、知識を持っていなくても、とにかく動いてみようと動ける人のほうが生き残るのだ。

最後に

私たちは、たくさんの思い込みを持って生きている。これを完全に排除することは不可能である。だからこそ疑ってみるのである。とくに美徳とされていることや美談には要注意である。

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