自分の限界を知ることは可能性を広げること

あなたは、自分の限界を理解しているだろうか?非力な自分に落ち込んでしまうことがよくあるのならば、人には限界というものがあるということを理解することだ。そして、これは決して自分を責めることではないのだ。

私は、マネジメントに関して、うまくフォローができなかったときに「自分にもっとマネジメント能力があったら、本人は違う選択ができていたかもしれないのに……。私のせいで望まざる選択をさせてしまった」と、自分を責めてばかりいたことがある。

しかし、これは奢りである。特に“人“に関しては、人が人を変えることは、そもそもできないのである。完璧な人はいない。みな自分のことで精一杯である。よく、「人生のターニングポイントになった恩人」といった類のストーリーがあるが、これは変えたのは恩人ではなく、あくまで本人が努力をして変わっただけである。

このことに気づいたときに、自分の心が軽くなったと同時に、限界を知り受け入れることの大切さをも実感した。また、悩んでも仕方のないことに時間を取られなくなった。

自分の限界を知り受け入れることは、軽やかに生きるためにも、また自分がやるべき範囲を明確にして可能性を広げるためにも必要なことなのだ。

なぜなら、ITは人間の限界をフォローするための技術だからである。

最近では、さまざまな場面でIT化が進んでいる。これは、人手では限界なところをフォローし、最適化してくれるものである。

冒頭では、マネジメントの場面を例に挙げたが、ほかの場面でもいえることである。

災害が起こったとき、何もできない自分を責めてしまう人もいる。こういった場合も、自分を責める必要はまったくない。支援できる人が支援してくれる、世の中とはそのように成り立っている。

また、それぞれ強み弱みがあり、どうしてもできない分野の仕事もあるだろう。そういう場合も、得意な人に頼めばいいのである。

“どうしてもできないこと“に対して自分を責めることはやめよう。

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