分かりやすい物差しに振り回されていない?!内側に目を向けて変化点を探してみよう

人は、つい分かりやすい物差しで判断をして一喜一憂する。

例えば、売上や給料の額が昨年と比べて上がったのか、他人と比較してどうなのか?といったところだ。
売上や給料が上がることはいいことである。プラスになるということは何かしら成長していると考えられる。とはいえ、給与の仕組みなどによっては、何ら成長していないにもかかわらず上がっていく場合もあるので、どんなときも謙虚に自分自身を分析する姿勢を忘れてはいけない。

私は、以前はとにもかくにも悩んでいた。目の前のこと、将来の不安など悩みは尽きなかった。

毎日毎日、重たい気持ちで満員電車に揺られて出勤する。途方もなく真っ暗な道しか見えなかった。ただただ月日が流れ、年だけ重ねていくだけで変化を感じられることもなかった。給料も上がらない。
勤務先の会社は経営難…ということもあった。

なんとか立て直そうと奮闘する経営陣の姿はあったものの、厳しい状況の勤務先を憂いていたときに、ある人から、現状維持(下降)で何もしていないなら問題だが、変化しているのであればいいね。と言われた。

そのときに、少し自分の気持ちが軽くなったのと同時に、物ごとを単に分かりやすい物差しだけで見ることの危うさや、変化を続けることの大切さに気づいた。

いまは起業して、会社勤めのときとは違うスピ―ド感や変化を感じることが多く、以前ほど不安や迷いは少ない。しかし、常に順風満帆なわけではない。思うようにいかないことがたくさんある。

そんなときは、見えづらいことに目を向けてみる。
そうすると、例えば売上は落ちているけれど、新しいメンバーとの出会いが増えているとか、経験したことのない新しい分野の仕事をしているなど、1年前、数ヶ月前との変化に気づくことがある。
そして、その変化による結果が、耐えて踏ん張った先で実となってくることがある。

いつも分かりやすい結果が見えていれば、悩むこともなくラクかもしれない。
しかし、そうはいかないのが現実ではないだろうか。
耐えることが必要なときもある。その時期を乗り越えられるかを試されるのである。

分かりやすい物差しで一喜一憂して疲れてしまっているようなら、もっと自分の内側にある小さな変化を意識してみよう。きっと何か変化があるはずである。こんな程度のことなんて…と自信を失くす必要はまったくない。小さな変化、小さなことの積み重ねからしか大きな実には結びつかないのである。

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