人間関係の悩みは尽きないものです。
たとえば、転職理由。
やりがいや給与など体のいい理由をつけますが、根底にあるのは上司に不満があったなど”人間関係”に関わることがほとんどではないでしょうか。
社会のなかで生きていくには、避けて通れない他人との関わり。
私は、ずっと人間関係に悩んできました。へたに正義感や責任感が強かったのも拗らせていた原因かもしれません。自分の価値観を相手に押し付けたり、なぜ誰も分かってくれないの?と不満を持ってばかりと散々でした。
人間関係がうまくいかないから、人嫌いになり、人との縁を切る。人と関わらないことしか考えていない時期もありました。
しかし、「人間はそもそもこういう生き物だ」と割り切って考えられるようになってからはとてもラクになりました。
【人間関係をラクにする視点 その1】
1人1人がまったく異なる人格を持っている
人は、自分を理解してほしいと思っています。また、似たような境遇だったりすると、分かり合えたような気になります。しかし、それは完全に理解しているということではありません。
価値観が同じだと感じても、ちょっと似ているというくらいのことです。年齢や関係性など関係なく、人はそれぞれが独立した人格を持っています。だから理解し合えないのが当然なのです。
【人間関係をラクにする視点 その2】
人は、他人の不幸話が好き
自分はそんな人間ではない!みんなの幸せをいつも願っている。と、抵抗を覚える人もいるかもしれませんが、人には妬み嫉みという感情があります。
いろいろな経験を積むことで、妬みや嫉みといった感情をコントロールしていくことはできますが、他人のことは、幸福な話よりも不幸話を聞きたいものなのです。
【人間関係をラクにする視点 その3】
自分が一番かわいい
どんなに美辞麗句を並べても自分ほどかわいいものはないのです。
たとえば、何かトラブルが起こったとき。相手に明らかな非があるのに、自分のせいにされたという理不尽な経験は多くの人があるのではないでしょうか。こういった場面では、相手の話をよく聞いていると、会社での立場や
自分の面子を必死に守ろうとしています。自分が悪いと分かっていても保身なのです。
無意識下であっても相手に”期待”をしてしまうと、その期待が返ってこないと不満につながります。
視点を変えて割り切ってみると、人は理解し合えないものだから、相手と歩み寄ってみようと思えたり、保身に走るのは仕方ない。相手の立場を汲んで譲歩しておこうというように、前向きな対処方法を考えられるようになります。
割り切るというのは冷徹・無感情ということではなく上手に向き合うための手段のひとつです。
人間関係の悩みを重く考えず、前向きに対処していける視点を持ってみてはいかがでしょうか。