自分の価値を決めるのは自分?承認欲求は他人にぶつけるものではない

人には承認欲求がある。仕事でも、「周りに認められたい「上司から評価されたい」「私の考えを理解してほしい」といった欲求があるだろう。

しかし、自分の欲求ばかりをぶつけても、周りの人たちは不快でしかない。いま自分が、不満に感じることがあるのなら、まず自分自身の行動を見直してみよう。
もちろん、世の中には理不尽や不公平がたくさんある。すべてに公平で正しい評価がされるのはありえない。けれども、認められないという不満が自分のなかにあるのは、何かしら自分自身にも原因はあるはずである。

私も、以前は承認されることばかりを求めていた。「自分に優しく、他人に厳しく」で、他人の批判ばかりしていた。そして、自分には甘い評価。人なら誰しも陥りがちなことかもしれない。

会社員として働いていたときは、面談のたびに不平不満ばかり言っていた。そんな私に、ある上司から「お前の価値は、お前が決めるのではなく市場が決める」と言われた。その言葉を聞いて、自分自身の行動を見直してみると、たしかに行動で示せていないところがたくさんあると気づいた。それなのに、他人の批判ばかりして、自分をよく見せようとする。そんな行動を取ってばかりいたのだ。

その言葉にハッとさせられ、また起業したことによって「やるしかない」という状況に身をおいたこともあり、行動がともなうようになった。
また、会社員であればさまざまな査定項目(これはこれで厄介)があるが、起業家の評価は、仕事の成果に対しての報酬である。シンプルである。
そして、それが私にはプラスに作用したのである。そうなったことで、認められたいという気持ちよりも、責任を全うするという気持ちで仕事に向き合うようになったのである。

そうやって一生懸命目の前のことをやっていると、自然と評価がついてきたのだ。評価を追い求めていたときは、どんどん遠ざかっていくばかりだったのに、ただがむしゃらにやっていたら、おまけでついてきたのである。

また、仕事だけでなく身近な人の反応も変わったのである。
私は、家族との関係がぎくしゃくしていた時期がある。いま思うと無理もないなと思えるのだが、その当時は「なぜ分かってくれないの?」「認めてくれないの?」という気持ちばかりぶつけていた。しかし、そんな関係も、行動をして成果を見せていけるようになると、いつのまにか解消していた。関係をどうにか修復したいと思って行動していたわけではなかったが、いろいろな副産物があった。

結果がすべてではないけれども、それでもある程度の結果を見せていくことは必要なのだと実感した。評価されない、理解してもらえないと嘆いているのではなく、何か自分にも原因があるのだと捉えて、承認欲求を相手に押し付けず、一生懸命行動してみよう。

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