言い切ることが部下を安心させる

思い切って宣言をすることは難しい。大きなプレッシャーがかかる状況ならなおさら躊躇してしまうものである。つい、語尾を濁したくなる。

だけど、このつい語尾を濁したくなる環境のときほど言い切ることが重要である。部下が不安になっていることを察し、自信を持って言い切るのである。

なぜなら、厳しい環境下で腹芸をしている時間はないからである。

ある仕事で、会社の経営が厳しく立て直しのための施策を考えることがあった。経営の立て直しを図るという状況であるから、とてもプレッシャーがかかるものだ。営業として前面に立つにあたって、チャレンジだと前向きに捉えられる半面、不安もあった。しかし、そのときの上司の一言で肩の力がすっと抜けて安心できた。
「大丈夫だ。何かあっても責任は自分が取る。」―曖昧な表現はなく、言い切ることの安心感はとてつもなかった。これが「多分、大丈夫だと思う。責任は自分が取ることになると思うし…」なんて言われたら、さらに不安になる。

うまい表現の言葉は必要ない。何よりも大事なのは、自信を持って言い切って伝えることだ。

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