仕事でもプライベートでも、トラブルなどのハードな局面は誰もが経験をする。時として、そのハードさに耐えられず、挫けてしまった経験がある人も多いのではないだろうか。
ハードな局面では、当事者意識を持てといった言葉が飛んでくることもしばしばである。しかし、何でも自分ごと化して見てしまうと、出来事がとてつもなく大きな壁に見えてしまう。
まともに受け止めていたら、辛いのは当然である。そこで、自分をいかにうまく逃がしてあげられるかが重要になってくる。
演劇をみているように
「人生は、近くから見ると悲劇。遠くから見ると喜劇」。これは、喜劇王チャールズ・チャップリンの言葉である。
まさに、この感覚で自分を見るのである。
私は、これまでさまざまなプロジェクトに関わっているが、ただでさえリソース不足、納期が短いといった厳しい条件下に、追い打ちをかけるように突然メンバーが来なくなるというような事態が発生するなど、満身創痍でやり遂げるといったこともあった。
しかし、こういったときも精神的なストレスは大きくない。成長できるチャンスと思えるからでもあるが、“自分を守る術”=自分を他人として見ることができるようになったからである。
イメージでいうと、いろんなことが起こるドタバタ劇に、自分が出演者の1人として出演しているのである。その演劇を遠くから、少し白けた気持ちで見るようにする。そうすると、他人ごとのように捉えられ、目先のことをいい意味で割り切って対応していくことができるのである。
怒られたとしても、“役“で自分が怒られているだけで、自分自身が怒られているわけではないのだと、マイナス要素はスルーしていく。それによって、感情のブレも少なくなり、ストレスが軽減されるのである。
もうひとりの自分と対話する
未来の成功している自分と対話をすることも、俯瞰して見られる方法である。
“成功している自分“を前提とすることで、余裕しゃくしゃくの自分が、的確にアドバイスをくれる。
アニメや漫画によくあるが、天使の自分と悪魔の自分が、頭の上にいるような感覚で会話をしているイメージである。
余裕しゃくしゃくの自分と、しょぼい自分を戦わせると、なかなか面白く息抜きにもなる。
まとめ
ハードな局面だからこそ、厳しさや緊張感があるものだ。そんなときこそ、劇場の最後列や2階席といった遠いところから、自分の役者ぶりを見るイメージを持つようにしてみよう。
捉え方次第で、良い出来事にもなるし、悪い出来事にもなる。自分次第である。