「もっと論理的に話せ」「結局何が言いたいの?」と怒られた経験はないだろうか。論理的に考えることが苦手な人であれば、こういう言葉に傷ついたこともあるかもしれない。
しかし、ちょっとした工夫をするだけでスマートに伝えることは可能である。そのポイントを3つみていこう。
1 冒頭の一文を定形にする
目的や意図が分からないまま話を聞くことはストレスになる。だから、いきなり詳細を話されると
イラッとしてしまうのである。話の冒頭は、今から話す内容を明確に伝えよう。
何の件について、何をしたいのか?
・「A社の〇〇案件の見積もりについて相談です」
・「先週のB社への出張の件で報告です」
2 結論を先に伝える
「で、結論は?」という言葉は仕事上でよく聞かれる言葉である。散々熱を込めて話したあとに、この言葉を言われると悲しくさえなるものだ。
しかし、プライベートでのお喋りとは違い、仕事では結論(結果)が重要である。
大型案件を受注して気持ちが高ぶっているときも、ミスをして言い訳を考えているときも、まずは結論を伝えよう。
「結論からいうと」を口グセに
・正式に発注をいただきました
・完了しました
・承諾をいただきました
・断られました
・ミスをしてしまいました
3 相手を一度受け入れる
否定的な意見や断りの返事をされるのはいい気がしないものである。そういった場合は、相手を一度受け入れるひと言を入れて、ワンクッションおくと印象がよくなる。
・新しくキャンペーンを考えてみました。どう思いますか?
✕ うーん、いまいちですね。
◯ いいですね。〇〇をこうするともっとよくなると思います。
・この資料を13時までに作ってもらえますか?
✕ 13時までにはできません。
✕ 15時までならできます。
◯ そうですね。他の業務があるので15時までならできます。
最後に
相手にいかに分かりやすく伝えるかは大事であるが、決して論理的に話せなければいけないということではない。冒頭のひと工夫と、相手への配慮を持っていれば十分である。