世の中にはトレンドがある。今の時代は、多くの人がそのトレンドに乗っかり、SNSなどで自由に情報発信ができる。そうすると、その情報に振り回されてしまい、視野が狭くなり思考も広がらなくなる。しかし、多数派の考え方というのは、あくまでひとつの考え方であって、正解ということではない。
では、多数派の意見に振り回されない考え方とはどういうことなのか?
それは、「多数意見の逆」「トレンドの逆」を考えてみることである。
起業するとき
1、心構え
トレンド:誰でも、たった3ヶ月で月収100万円稼げる〇〇術(ビジネスは簡単、楽ちん)
逆:簡単には稼げない(ビジネスはそんなに甘くない)
トレンド:好きな時間に好きな場所で仕事ができる
逆:会社員のように、毎日9時に出社といったことはないが、顧客がいる以上、
自分だけの都合では動けない
このように、最初にきちんとビジネスを理解し、心構えをしておけば、うまくいかないとき「ビジネスとはこういうものだ」と割り切ることができる。それによって、無駄に自信を失くしたり、思い悩む時間がなくなる。
2、商品を開発する
トレンド:好きなこと、やりたいことで稼ごう あなたらしいことをしよう
逆:(やりたくないけれど)できることで稼ごう 市場に求められることをしよう
“自分の願望を考えよう”という情報に振り回され、好きなこと探し、自分探しに迷走してしまう。そして、答えが見つからないと、自分はだめな人間なんだと思ってしまう。しかし、ビジネスとは顧客ありきである。つまりは、市場のニーズに耳を傾ける必要があるのだ。その視点から考えてみると、迷走する必要もなくなる。
3、計画を立てる
多数意見:やることを考える
逆:やらないことを考える
やること(やらなければならないこと)ばかりに目がいきがちだが、やらないことを考えておくことも重要である。やらないことを明確にしておくことで、迷いが生じたときの判断基準になり、また方向性を見失わない軸にもなるので、無駄な時間を取られない。