起業したいと思っても、失敗をしたらどうしよう、稼げなかったらどうしよう、準備が本当に十分なのかなど、さまざまな不安がよぎります。そして考えすぎてしまって結局1歩を踏み出せないということも少なくないと思います。
しかし、一般的に言われている起業するときに必要なことは、決してそれをやらないと起業できないということではありません。
私たちは無意識に“すべきこと”と思い込み、身構えてしまって、本当に必要な肝心なことをやる前に断念してしまったりします。
私は、フリーランスとしてスタートしましたが、元々は起業する予定はありませんでしたし、起業してやったことはシンプルに“相手の役に立つ自分ができることを真摯にやる”ということだけでした。事前に何かを準備していたり、起業する際にやりがちなことは何もやっていません。
よくある起業ノウハウ
・起業前には、これまでの付き合いのある人への根回しをしておく
起業するつもりがなかったので一切やっていません。また、自分の名前でどこまでやれるのかということを試したかったため、すべて新規開拓で仕事を獲得してきました。
・人脈が必要
事前の根回しと重複するところもありますが、これまでの人脈を辿ったり、人脈を広げるために交流会に参加することはしませんでした。
それよりも目の前のお客さまの仕事を丁寧に対応し、少しずつ取引を増やしていくということに注力しました。
・販促ツールの制作や集客施策
Webサイトを制作して宣伝する、SNSを活用して集客しないと仕事は獲得できないという概念が強くあるように思いますが、情報発信といわれることはひとつもやりませんでした(プライベートでもSNS等発信ツールは見る専門です)。どちらかというと“ひっそり起業”で活動やっていきたかったです。
現在は事情があってサイトを作り、SNSもやっていますが、起業して7年、認知してもらう宣伝ツールは何ひとつ持っていませんでした。
・目標やビジョン、事業計画、営業用資料
大事なものではありますが、これらがないとダメというものではありません。1人で起業してスタートする段階では、事業の内容や将来どうしたいかによるものの重要性はそれほど高いものではないと思います。それよりも、お客さまにアプローチするなど行動することのほうが重要です。
最後に
本やネットなど情報が溢れ、それらで発信されていることが“正”となり、やらなければならないこととして捉えてしまいますが、“絶対”というものはありません。時と場合によっては“正”ではないことがたくさんあります。
人脈やツールがあればレバレッジを効かせられますので活用するのもよいですが、”ないとダメ”という考えは捨てましょう。
溢れる情報やポジショニングトークに振り回されず、行動することが大事です。