違和感に気づく!品質担保のために必要な校正の基本①

  • 2021年2月12日
  • 2021年6月1日
  • 仕事術
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「校正」という言葉を聞いて、自分には関係ないと思うだろうか?制作現場での話、専門分野の人の仕事というイメージが強いかもしれない。

しかし、誤字脱字などのない見やすい文章は、あらゆる場面で必要とされるものである。

校正のプロでなくとも抑えておくポイントをみていこう。

基本

会社としてのルール、プロジェクト上でのルールなど、状況に応じてルールが違ってくることもあるだろう。そういった場合は、臨機応変に対応する必要があるが、基本としては、「新聞表記に合わせる」を知っておくと役立つ。
*〈参考図書〉一般社団法人共同通信社 記者ハンドブック

気をつけるべきポイント

1 固有名詞

固有名詞の表記には注意が必要である。特に、以下の固有名詞には細心の注意を払おう。
・名前
  名前そのものを間違えるのはもちろん、旧字体の名前の場合など気をつけよう。
  例)さいとう・・・斉藤、斎藤、齋藤、齊藤……
    わたなべ・・・渡辺、渡邉、渡邊……
    たかはし、たかしま(たか=はしごだか、くちだか)
・会社名、団体名
・商品、サービス名
・地名

2 数字

0から9の数字を正確にすることはもちろんだが、数字の間違いは、大きなトラブルに繋がることもある。例えば、桁を1桁間違えてしまうこと。また、数字には「単位」がある。とくに、大きな桁数になる数字は、「千単位」「百万単位」で表記される。桁、単位には十分に気をつけよう。

3 表記のゆれ

同じ言葉なのに、漢字で書かれていたり、平仮名で書かれていたり、送り仮名が違っていたりするのを「ゆれ」という。どの表記も間違いではないとしても、表記が揃っているほうが見やすいものである。

4 半角、全角

数字や()などの記号は、半角と全角が混在しやすい。どちらかに揃えることはもちろんなのだが、会社やプロジェクトによっては、「数字は半角で」といったようにこだわっているケースもよくある。新しいプロジェクトに参加する場合などは、事前に確認しておくとよい。

5 スペース

余計なスペースが入ってしまっていることもよくある。とくに、半角スペースの場合、パッと見ただけでは気づきにくいので注意しよう。

最後に

誤字脱字がないうえに、表記が整った文章というのはとても見やすいものである。日々多くの文章を読み書きする労力は相当なものである。自分も相手も少しでも負担が軽くなるように、基本的なポイントを抑えておくとよい。そして、ポイントが分かっていると、間違いにも気づきやすくなり、品質の担保にも繋がってくるのである。

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