キャリアの相談を受けていると、世の中で持て囃されている情報にとらわれた「こうあるべき」思考に陥っている人が多い。
例えば、起業副業しない人はだめ、オンラインサロンをやったほうがいい、サブスクモデルがいい、SNSで発信しなければだめなどである。
しかし、ここで気をつけたいのは、世の中で持て囃されているような情報というのは、情報だけが誇大になっていて、実態の数字で見ると真逆なのである。持て囃されている情報のことほど、現実でうまくいっている人は少ないのだ。
よく考えてみてほしい。起業家と会社員、情報として持て囃されているのは起業家である。しかし、実態は圧倒的に会社員が多いのである。
それにもかかわらず、空気感に押されて、向き不向きや志向を無視して安易に手を出してしまう。その結果、痛い目に遭い余計な負債を抱えてしまうのである。
なぜなら、仕事は人生を創る手段であり、人生の主役は“自分“だからだ。
キャリアを考えるときは、世の中のトレンドを敏感に感じ取ることは大切であるが、そこには必ず“自分”という軸がないといけない。
私は、何もない状態から起業した。副業をしながら徐々に準備をしたわけではない。しかし、それが自分には合っていたのだ。というのも、面倒くさがりと甘えが強く、追い込まれないと動けないからだ。
また、トレンドであるオンラインサロンというものに興味を持ったが、自分には全く向いていないビジネスだと感じて手を出すのをやめた。
時代に合わせて、後押ししてくれる制度やサービスはたくさんある。そういったものをうまく活用しながらも、空気感に流されず、自分の軸を持って判断していこう。