努力しながら機が熟すのを待つことも大事

あなたは、目標が叶わなかったとき、自分には無理だとすぐに諦めてしまっていないだろうか?たしかに、どんなに努力しても無理なこともあるのが現実である。しかし、タイミングが“今”ではないという場合もあるのである。

目標を叶えていく人は、挫けない思考のコツを知っている。人の能力には差がなく、物ごとの捉え方、解釈の仕方が違うだけともいわれるが、そのとおりだと思う。

目標が叶わなかったときの思考のひとつとして、「いまはまだタイミングじゃない」と考えるのもその例である。

それは、実力不足など自分自身に要因があるかもしれないし、市場など外部の要因かもしれない。しかし、こういった要因は、時間とともに変化するものである。

だから、一度チャレンジしてダメだったとしても、機が熟して叶えられることもあるのである。そして、再度チャンスを掴むためは、ただ待つのではなく、今できることを一生懸命取り組む努力をしていることが必要である。

なぜなら、人生とは試験の連続だからである。チャンスを与えるに値するかどうかを見られている。そういうものではないだろうか。

私は、数年前にコンサルティング事業をやろうとチャレンンジした。そこで、社員研修の案件を獲得してやってみたのだが、どうにも実力が足りていないと感じ、一旦手を引くことにした。現場で経験を積みながら実力をつけていくこともできたかもしれないが、現場に立つ以前の問題だと判断したのである。

そして、しばらくはまったく別の事業に注力していた。ただ、目の前のことに一生懸命取り組みながらも、頭の片隅には“いつかコンサルティング事業を!“というものがあった。

1年ほどして再チャレンジしてみた。そうすると、不思議なことに1年前にはできなかったことができたり、新しい人との出会いがあったり、外部の環境も変化していたりと、いろいろなことがうまくマッチしてスムーズに進めることができた。また、まだまだ十分なスキルではないと感じるものの、以前のように現場に立つ以前の問題ほどではなく、逆に現場に立つことでブラッシュアップをしていくことが必要だというレベルになっていた。

まったく違うことをやっていると不安のほうが大きくなるかもしれない。しかし、よくアニメなどの修行の場面でもあるように、まったく関係ないように感じるものが実は繋がっていたりするのである。

潔く諦めるか、一旦横においておくかの見極めは必要ではあるが、決して一度失敗したら終わりということではないのだ。“まだ今じゃない“、そんな考え方も持ってみよう。

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