行く先は困難だらけ。そんな厳しい環境下で、リーダーは大きなプレッシャーを背負いながらも堂々たる態度でメンバーを引っ張っていかなければならない。
その環境に身を投じるためには決断することが必要で ある。先に見える困難なことを想像しながらも冷静になり一息つく。そして、何があろうとも前に進むと決意をするのだ。
なぜなら、復元力のある船は重心が低いからである。
船が荒波のなかでも転覆しないのは、傾いたときに、傾きを戻そうとする復元力がつねに生じるように、重心の位置と船底の形状が考えて造られているのだ。
重心が低い、つまりはどーんと構えているから荒波のなかをぐんぐん進んでいけるのだ。
私もある仕事で、予期せぬ出来事から厳しい環境に身を投じるかどうか覚悟をしなければならなくなったことがある。見て見ぬ振りをすることもできる。しかし、関わっている以上はクライアントと一緒に創り上げていきたいという気持ちが上回った。この先に起こりうることをイメージし、自分と対話をする。そして、やるしかない!と振り返らずに進むと決めた。
そして、客観性を持って進めていくことも大事である。厳しい状況においては、感情はなおさら邪魔になる。
進んでいくと想定外のことも当然のように起こってくる。それでも、最後はどうにかなるものだと進んでいけたのは、最初に決意をしたことが大きい。自分との約束を守ろうとする意識も強く働いていたように思う。
決意することは、自分はもちろん周りのメンバーにも大きな力を与えるものである。