周りの負荷を減らすことを考えながら仕事をすると自分もラクになる

  • 2021年1月14日
  • 2021年8月5日
  • 仕事術
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あなたは仕事をするとき、周りの負荷を減らすことを考えながら取り組んでいるだろうか?

「自分の負荷が少なければそれでいい」という考えかたで仕事をしているなら、周りの負荷をいかに減らせるかを意識して仕事をすることをおすすめする。

なぜなら、ラクをするとは、相手に強い欲求を起こさせて動かしていくことだからだ。

私は、制作ディレクションをしている。とあるプロジェクトで、デザインの修正が入った場合、デザイナーへの指示はできるだけテキストベースにすることというルールがあった。

これは、上司が制作に関して知見がなかったことと、自部署の工数削減ばかりに気を取られてしまったことによるものだったのだが、デザインの修正をテキストで伝えるというのは、デザイナーも分かりにくいうえ、齟齬が生じやすいなどリスクが大きい。こういった仕事をしている人はイメージがしやすいと思うが、「絵で見せる」ほうが分かりやすく、デザイナーの負荷は少なく、また安全でもある。

このとき、他のメンバーはテキストベースで行うようにしていた。だが、私はデザイナーのことを考えて、「絵で見せる」方法を取った。たしかに自分の手間が増えることもあった。上司のいう自部署の工数削減だけを考えればコピペしたテキストで指示をするほうが早かったかもしれない。

しかし、このような行動を取った結果、私の担当案件の修正が他のメンバーよりどんどん上がってきて進行がスムーズになった。あるメンバーからは、私が贔屓されているのではという皮肉も言われた。
のちにデザインチームに聞いたのだが、指示が分かりやすく作業がとてもラクだったそうだ。そうすると、自然と優先度も上がっていたそうだ(もちろん、他のメンバーのクライアントにも迷惑がかからない範囲で!)。

そして、社内での進行がスムーズだということは、必然的に顧客にとってもメリットになる。納期より早く完了することもあれば、時間に余裕ができることで、他の業務に時間を割けるようになったりするのだ。また、その対応力が自分の評価としても返ってくる。

仕事は、1人で完結するものではない。いくつもの工程を経て創り上げていくものである。自分が関わるのはその一部だけだが、自分の負荷だけでなく、全体での負荷をみたときに、どう動くと全体の負荷が減るのかを考える。そうすると、目先では自分の負荷が増えているように感じるかもしれないが、最終的には自分もラクになるのである。

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