あなたが求められているポジションはどこだろうか?ほとんどは、自分が求めるポジションで働きたいと思っていることだろう。そして、そのポジションに就けないことにストレスを覚えてしまう。
だけど、果たして自分が求めるポジションに就くことがすべてだろうか?私はそうは思わない。自分に求められていることを見つけ、ポジションをつくっていくこともひとつである。
なぜなら、カメレオン俳優は需要が長いからである。
私は、同時にいろいろな現場に入って仕事をする。クライアントの社風や社員の特性などさまざまである。それぞれの環境で、自分がどう立ち回るのが最適なのかを常に意識して動いている。同じディレクターとしての仕事を受けていても、微妙に違ってくるのだ。場をよく観察し感じ取っていくのである。
例えば、自分より年齢が若い社員ばかりのクライアントがある。経験値は私のほうが上である。だからといって、先輩風を吹かしたり、自分が求めるポジションをアピールしない。あくまで、求められていることを見極めた上でポジションを見つけていく。
自分のポジションを求めていくほうが積極性を評価してもらえたり、チャンスを掴んでいくスピードも早いかもしれない。しかし、求められているポジションを見つけていくことで得られることも多い。周りから必要とされているという肯定感から自信がついたり、自分では気づけなかった能力に気づけたりすることもある。
求められていることでポジションをつくっていくことは、戦略として有用である。