あなたは「できることはすべてやりました」という言い訳をしたことはないだろうか?
必死に努力をしたけれど、思うような結果がでないことはゼロではない。しかし、この“できることは”という言葉には落とし穴があるから注意が必要である。
私は、思うような結果がでないときに、冒頭の言葉を言い放ったことがある。そのときに上司にこう言われたのだ。「たしかに努力しているところはある。だけど、それは向き合いたくないことには向き合わない、要は自分が傷つかない範囲でやっている努力だ。それでは結果はでない」と。その言葉を聞いて、言い返す言葉がなかった。図星だったからだ。
これは、多くの人が無意識のうちに陥っているのではないかと思う。よく起業したもののうまくいかないという相談を受けるのだが、「必死に努力している!」アピールをしてこられることが多い。しかし、端から見ると、自分が傷つかない範囲でしか行動していない。
思うような結果を出していくには、自分を守っている殻を破って努力できるかにかかっている。
なぜなら、肉を食べたければ、命がけでマンモスを狩りにいかなければならないからである。
人は誰もが自分の見たくない部分がある。そして、できるならそれらを見ずに欲しいものを手に入れたい。しかし、残念ながら、予防線を張った人間には、予防線を張ったなりの結果しかないのだ。
思うような結果がでないと感じているなら、逃げのなかでの努力に陥っていないか確認してみよう。