あなたは、仕事を進める上で質とスピードどちらを大切にしているだろうか?ベストなのは質が高くスピードもあることである。しかし、両立するにはそれなりの鍛錬が必要である。また、完璧という基準は感覚に拠るところが大きく、曖昧なものであるから、曖昧な基準にこだわりすぎるとさまざまなリスクが生じてくる。
仕事は、質を求めすぎて納期に間に合わないよりも、拙速を心掛けることが大事である。
なぜなら、時間とお金の約束を守ることが、最低限生きていく術だからである。
例えば、資料作成やデザインをする場合、進めているうちに細かいことに凝ってしまいがちである。しかし、こういうことは自己満足の範囲なことが多く、案外相手にとっては価値を感じる部分ではないのである。
また、相手が打ち合わせをした時から考えが変わったり、相手の意図をうまく汲み取れていなかったということも仕事ではよくある。
そういった時に、時間をかけて質にこだわってから提出すると修正の負荷も大きくなり、挙げ句の果てには納期に間に合わない事態に陥ることもある。納期を守れなければ、質がいいものであっても信用を失い、仕事ができない人というレッテルを貼られてしまう。
そうならないためにも、仕事は拙速を心掛ける。もちろん、単に納期だけにこだわればいいということではなく、質にも担保すべき程度があることは忘れてはいけない。