約束を守る人というのは、信頼されるものである。信頼は、仕事をしていく上でもとても重要なことである。そして、信頼を得るまでには長い時間がかかるものである。しかしながら、些細なことで一瞬にして失うものでもある。
信頼を得るには、相手との小さな約束を守り続けることである。しかし、時に相手から難題を突きつけられることもある。明らかにできないこともあれば、調整すればできるかもしれないこともある。
そのときに、相手によく見られようと、できなければ後で訂正すればいいと考えて、「できます」と大風呂敷を広げてしまうようであれば注意が必要だ。
できないことは「できません」と正直に伝え、はじめから無理な約束をしないことだ。相手も、それならそれでいいのだ。それよりも、一度は期待を持たせ後から断ることのほうがお互いダメージが大きい。そして、相手から信頼を失う。
なぜなら、イチゴが甘いかどうかは食べるまで分からないからだ。
クライアントからよく見られたいという意識が強すぎて、大風呂敷を広げてしまう人がいた。しかし、必ずそのあとにトラブルになった。その尻拭いを延々していたこともあったが、クライアントが怒っていたのは、「できない」ことではなく、「できると言ったのに・・・」という、結果的に約束を破られたという思いになってしまっているからだった。
きちんと説明をすると、たとえ要望に答えられなくても好意的に捉えてくれた。
相手は「できる」という答えがほしいわけではない。約束を守ってくれるのかどうかを見ているのだ。