“お客様は神様“というフレーズがあるように、ビジネスにおいてお客様の存在は欠かせないものである。お客様がいなければ商売は成り立たない。
しかし、お客様だけでも仕事は成り立たない。直接的であれ間接的であれ、誰かのサポートの上で成り立つのである。
けれども、お客様は大事にするけど、パートナーには、仕事を与えてやっているといった傲慢な態度で接してしまっている人が多いと感じている。
現在私は、たくさんのパートナーに仕事を依頼している。今でこそ、「誰かにお願いする」ということを抵抗なくやっているが、以前は任せておいてミスされたりするのは嫌だといった不安ばかりが先にきて、なんでも自分でやってしまっていた。また、パートナーに自分の理想を求めてイライラしてばかりいたこともある。
しかし、自分ができないことをやってもらえるおかげで、利益が生まれたり、未知の領域にチャレンジできたりする。自分1人では無理だったことが、誰かの力を借りることで可能になるのである。そう考えると、仕事を与えてやっているなんて考え方は勘違いもいいところである。
また、イライラすることの原因も、パートナーのせいではなく、自分にも原因がある。分かりやすく指示ができていたのか、報連相しやすい環境を整えていたのかなど、考えてみるところはたくさんある。そういったことを考えていくと、目をそらしておきたい自分の欠点と向き合う必要がでてくるかもしれない。けれど、それと向き合い、自分の役割は何なのかを考えて動いていくことが大事である。そうすることで、パートナーとの関係も整っていくのである。
そうすれば、お互いに納得のいく条件や環境のもと快適に仕事ができ、余計な負荷がなくなる。
お客様のほうにばかり目がいき、無茶な要望でもYesマンで引き受け、自分ならまだしも、パートナーにその皺寄せがいく。よくある話である。お金を払う側の立場が強くなるのはある程度仕方ないところもあるかもしれない。しかし、相手がお客様であっても言うべきことは言わないといけない。
“パートナーを守る”ことも意識して仕事をしていこう。お金を払う側=優越的立場ではない。