仕事を進めていくときには、目先のことや自分だけのことだけでなく、全体を俯瞰して見られる能力が重要である。
仕事は、人間関係も含めて、さまざまな要素が複雑に絡み合っているため、狭い視野では行き詰まってしまう。また、感情を持ち込まないことも大切であり、感情を一定に保つためにも、広い視野を持つ必要がある。
ポジションの把握と“わきまえる”姿勢
リーダータイプ、サポータータイプなど、得意とするところは人それぞれであるが、所属する環境で、自分がどういったポジションなのかをまずは把握することが重要である。
私は、さまざまなプロジェクトにディレクターとして携わるが、プロジェクトによってポジションは異なると考えている。
例えば、マネージャーだからといって、いつも“マネージャー”というポジションではいけない。プロジェクトによっては、自分よりスキルや経験が浅いメンバーばかりかもしれない。けれど、“部下”というポジションでの立ち回りが必要なこともある。
まずは自分のポジションがどこなのか?周りからどういうポジションを求められているのか?を把握する。
そして次に、ポジションをわきまえるのである。
私は、この“わきまえる”という意識をとても大事にしている。人は、つい出過ぎてしまうことがある。また驕りによって、起こさなくてよいトラブルを起こしたり、周りに不快感を与えてしまう。謙虚さでもある“わきまえる”ことは、マイナス要素を排除することにもなるのである。
役割を把握する
ポジションを把握したら、そのポジションでの役割を把握する。
野球で例えるなら、1番バッターはまずは塁に出ること、そして機動力で相手を翻弄し、さらに塁を進めることが役割だし、4番バッターならヒットやホームランで、点数につなげることが役割である。
仕事にはいくつものプロセスがある。そのプロセスを理解し、自分がどんな役割をするのか把握することが、全体像の把握に繋がる。
まとめ
全体を俯瞰するには、まずは自分自身を”分かる”ことである。何ごとも、自分がスタートである。自分を”分かる”から、周りのことも”分かる”のである。