あなたのビジネスにはどのくらいのライバルがいるだろうか?また、ライバルの存在についてどう考えているだろうか?
多くの人はライバルがいないほうが市場を独占できていいと考えているかもしれない。だけど、ライバルは成長には欠かせないものなのである。
なぜなら、競争が人類を進化させたからだ。
以前、絵の教室に通ったことがあるのだが、その先生から聞いた話が印象に残っている。海外が発祥の絵を日本に持ち込んだ先生だったのだが、本場では第一人者が市場を独占したいがために、その土地での商い活動を一切禁止にしていた。つまりは、ライバルを排除しているのだ。一方で、先生は日本で第一人者だったのだが、技術をどんどん教え、学んだ生徒も教室を持って活動できるようサポートに注力していた。これは、ライバルが増えるということだ。けれど、ライバルがいるほうが自分の成長はもちろん、市場も活性化して技術が向上しメリットが大きいとのことだった。だから、惜しみなく技術を教えライバルをつくっていくという姿勢であった。結果として、本場よりも日本のほうが技術も上になり市場も活発化していた。
いまはナンバーワンよりもオンリーワンだといって、競争を排除しようとしたりする。しかし、自分の成長や市場の成長にはライバルがいることはとても重要なのである。