失敗したときに心を軽くする視点

失敗は仕事につきものである。ゼロにすることは不可能だし、その経験によって知恵がつき成長していくものであるから、ゼロにする必要もない。

しかし、私たちには常に「評価」がつきまとう。だから、つい失敗を怖れてしまう。そして、失敗すると、自分を責めて、くよくよと落ち込んでしまう。

そんなときは、これまでの人生を振り返ってみるといい。何かを乗り越えていまここに自分がいるということが見えてくるはずだ。多くのことは必要ない。たったひとつのことで十分である。

なぜなら、背中には宝の地図があるからだ。

失敗して落ち込んだ経験が出てきただろうか。だけど、その失敗をいまのあなたは、どのように見ているだろうか?あんなこともあったなぁと笑い話になっていないだろうか?
もっと短いスパンで1週間前のことだっていい。失敗して落ち込むようなことがあったかもしれないが、その1週間はまったく笑わなかっただろうか?たとえ問題が解決していなくても、TVをみて笑ったり、他愛のない話で笑ったりしていないだろうか?

いままさに目の前にある失敗は、とてつもなく大きな出来事に思えてしまう。だけど、例えば、朝その出来事があっても、お昼には同僚とわいわいランチをしていたりする。

私がこの視点を持つことができたのは、母との電話だった。
失敗して落ち込んでいたときに、母から電話があった。気が乗らないまま電話に出たのが、事情を知る由もない母は、他愛もない話を始めた。そして、その話に笑っている自分がいた。そのとき、人ってこんなものかと。ついさっきまでは、ひどく落ち込んでいたのに、もう笑えるものだと気づいた。そして、とても心が軽くなった。人が前に進む力を持っていることを実感した。

そして、経験を積めば積むほど、失敗があっても笑える自分がいることが分かっているから、失敗を気にする時間がどんどん短くなっていく。

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