仕事ははじめからスムーズにいくことはない。しかし、普段流れができている中で仕事をしていると、そのことを忘れてしまい、新しい作業やメンバーとの仕事が入ってくると勝手が変わり、自分のペースを乱されることで、ついイライラしたり相手を責めてしまう。
しかし、今スムーズに進んでいる仕事もよく考えてみると最初からスムーズではなかったはずである。スムーズに進んだとしたならば、元々関わっている人が仕組みやマニュアルを構築していてくれたなど、あなたの負荷がかからないようになっていたのではないだろうか。
仕事は、価値観や仕事の進め方、考え方が多種多様な人たちが集まって進められる。それぞれの常識がぶつかり合い、またそれぞれの“自己流”があるため、自分とは合わない、やりにくいといったことが出てくるのは当然である。
そこで、相手に不満をぶつけたりこんなやり方でやっていられない!と投げ出してしまっていては仕事にならない。目先のことに捉われすぎず、根気よくお互いに調整していくことが重要である。
【調整する時のポイント】
・相手を知ろうとする
人の価値観はこれまでの経験に基づいているため、目の前で話していること、
やっていることを鵜呑みにするのではなく、なぜそう言っているのか、
なぜそのような行動をするのか背景まで見る
・相手に歩み寄ろうとする、否定しない
価値観や常識は、正しいか正しくないかという基準で判断するのものはない。
自分の価値観や常識と違うからと相手を突っぱねるのではなく、
違いがあるなかで折り合いをつけられるところを探していく
・相手から学ぶ姿勢を持つ
誰もが完璧ではない。自分ではベストなやり方と思っていることも、もっとより良い方法で
やっている人がいるかもしれない。よいことも悪いことも相手から学べることが
たくさんあるはずである。また、いろいろな考えややり方があるからこそ、
それらが融合されて新しいものが生み出されることもある
・前向きに取り入れてみる
仕事では自分の意見が通らないことのほうが多い。他の人の意見が採用されたからといって
不貞腐れてしまっては成長はない。
(不満はあっても)決まったことならば一度やってみようという姿勢で取り組むことで、
何か気づけることがあるかもしれない。気づきがあるからこそブラッシュアップができ
成長につながる。
短期は損気というが、目先のことですぐに判断をしてしまっては勿体無い。最初はスムーズにいかずストレスを感じることがあっても、根気よくやっているといつのまにかスムーズになっているものである。とくに新しいお客さま、メンバーとの仕事では、いままでにない価値観ややり方がぶつかりあうので拒否反応をしてしまいがちだが、根気よく調整する時期だと捉え、長い目でじっくり取り組んでみよう。