人は“自分のため”に生きる生き物である。
しかし、ここを理解できていないと、「あんなにやったのに」「自分だけ損している」という負の感情が湧いてくる。人に振り回されて疲弊し、潰れてしまうこともある。
なぜ働くのか?なぜその仕事をするのか?
働く理由をいくつか挙げてみよう。
✓「自己成長のために」
✓「生きていくためにお金が必要だから」
✓「家族を養わないといけないから」
✓「お客様のために」
✓「会社のために」
だいたいこういった理由に当てはまるのではないだろうか。
1番目の「自己成長のために」仕事をしているといえる人は、大前提に“自分のため”があるから、
感情のブレも少なく自分自身をコントロールすることがうまい。経験はすべて自分の成長になると捉えられているから、何かが起きてもたいして気にならないのだ。
問題なのは、それ以外の理由の場合だ。
自分ではない誰かのために。これが仕事の目的になってしまっていると、辛いことやしんどいことがあったとき、被害者意識を持ってしまうのだ。また、「やらされている感」しかなくモチベーションが上がらない。
自分は不幸だ、運が悪い、どうせ自分なんか……と負のループに陥りますますうまくいかなくなる。
出発点は「意志」ー“自分のため”から考える
そもそも家族のため、お客さまのため、会社のためというのは本当だろうか?
よくよく考えてみると、すべては“自分のため”から発しているのである。
✓「家族を養わないといけないから」→「自分の所有物のために」
✓「お客さまのために」→「自分の利益のために」
✓「会社のために」→「自分が収入を得るために」
これが本来なのではないだろうか。
私利私欲にまみれた汚い人間になれということかと感じるかもしれないが、決してそうではない。
自分がプラスの利益を得るためには、周りにもプラスの利益をもたらさなければならないのが
原理原則である。つまりは、自分のために一生懸命動くことで、周りもハッピーにするということだ。
〈考えかたの順番〉
①自分のため → ②(そのための)行動 → ③その行動によって周りにもたらすものは?
✓①自分の所有物のために ②お金を稼ぐ
⇒③所有物(家族)も快適な暮らしができる
✓①自分がラクをするために ②分かりやすいメールをする
⇒③お客さまも分かりやすい
✓①自分の手間を減らすために ②やりとりは最小限に抑えるように工夫する
⇒③お客さまの手間も減らせる
✓①自分が収入を得るために ②会社を活用する
⇒③収入を得るには会社に利益がなければならない(会社の利益を増やす)
このように、結果的に相手も自分と同じような利益を得られるのである。
感情が整うとスムーズになる
”自分のために” これを明確にしていれば、何があっても「自分のため!」と良い意味で割り切れるようになる。そうすると、自分の感情や人に振り回されることなく淡々と対応していけるのだ。また、周りとの関係もスムーズになる。
最後に
”自分のため”からはじまる「意志」を明確にして強固な土台をつくろう。