あなたが、普段仕事をしやすいなと思う人はどんな人だろうか?
私は、レスポンスが早い人、テンポ感がよい人は仕事がしやすい。スムーズに、ムダなく仕事が完了していく。
一方で、相手のことを考えていない時間の基準で動いている人とは仕事はしたくないと思う。
〈翌朝までを期限日に含む勝手なルール〉
大手代理店など一部の業界では、納期の考え方が独特なところがある。例えば、4/1が納期だとすると4/2の始業時間までと捉えるのだ。ロクに家にも帰れず会社に寝泊まりしなければ終わらない膨大な仕事量をこなすことから、そのような習慣も仕方ないところがあったのだろう。それを相手も事前に承諾してくれているならいいのだが、だいたいの人は、納期の終業時間を前提としているのではないだろうか。それをまったく配慮せずに、自分都合のルールを押し付けているのであれば、相手にムダな時間や労力を発生させている。本来なら今日終わるはずだったことが、翌朝に対応となれば、他の業務との調整や、さらに他にも関係者がいれば、そことの調整といったように、余計な手間が発生しているのである。
〈報連相をせずに状況不明にする〉
いつでもレスポンスよく反応できるとは限らない。また、予定どおりに進められないことも出てくる。それは仕方のないことである。大事なのは、そういったときにきちんと報連相ができるかどうかである。例えば、取り急ぎで「確認しました」とだけ返信をしておくことが必要なときもある。また、約束に間に合わなければ、どんな状況なのか、いつまでなら対応ができるのかと一本連絡を入れる。この連絡のあるなしで、相手も次の行動をどうするべきかを考えられる。今日は対応がなくなったと早めに仕事を切り上げることもできる。しかし、何も分からない状況だと、余計な考えや心配をしなければならなくなる。
商品やサービスの開発では「お客様の求めていること」という目線に立つ。そして、こんなお困りごとを解決するサービスだと売り込むわけだが、商品やサービスの中身だけでなく、仕事のプロセスにおいても、相手のことを考える視点を持つことが大事なのではないだろうか。