あなたは地道に努力することが好きだろうか?私は大嫌いである。常に「努力したくない」「ラクしてお金稼ぎたい」と考えている。私と、同じようなことを考えている人は多いのではないだろうか。
私は、どこか冷めたところがある一方で、猪突猛進で周りが見えなくなるところもあった。今ではずいぶんと現実的になったなと思うのだが、学生時代や社会人になって間もない頃は、ふわふわっとした“夢追い人“なところがあった。しっかりと地に足をつけて努力をするのならまだしも、まったく努力をしないで口先ばかりだった。
もっともらしい言葉を並べているけれど、中身は薄っぺらである。“運”や“誰か”が何とかしてくれるだろうと他力本願である。結果はもちろん出るはずもない。だけど、自分の非は認めたくないから、正当化するための言い訳をする。そして、そのうちに何も形になっていないことへの不安に襲われていく。私はこのままで大丈夫なのか?と。
そんな自分が、ようやく地に足がつくようになったのは、口先だけだということを厳しく言ってくれた人がいたことや、月日だけがどんどん流れていることへの焦りから「このままでは本当に何もない自分で終わってしまう」という気持ちが強くなってきたからである。
そこで、改めて自分自身を振り返ったときに、いきなり頂上に到達できると思っている自分に気づいた。ホップ・ステップ・ジャンプではなく、1回ジャンプしたらすぐ頂上というようなイメージである。
すぐ頂上へ!という考えを改めて、できることからひとつずつやっていくということを心掛けるようになった。こんなことやっていて意味があるのか?と思うことも何度もあったが、「すぐに答えを得ようとするな」と自分に言い聞かせ、目の前のことをひとつずつ片付けていくようなイメージで取り組むようにした。
そうしていくと、小さなことではあるが、自分の“身になっている”と実感できることが出てきたのである。また、しばらく時間が経つと、過去にやったことがまさに今役立っている!と実感することも増えてきたのである。
地に足をつけて丁寧にやっていくと、あるタイミングでは大きく跳ね上がることがある。ダイエットで、停滞期を超えると、一気に体重が減ることがあるがそれと同じである。そのサイクルを繰り返していくと、目先では追っていなかった目標も、いつの間にか達成できていた。
「夢は願えば叶う」というが、願うだけでは叶わない。願って努力することである。いまは、ネットを見れば簡単にお金儲けできるといった胡散臭い情報もたくさん目に入る。だけど、そんなものはないのである。地に足をつけて努力する“夢追い人”になろう。