他人の評価を気にしない。自己評価を大事にしようという風潮がある。たしかに、他人の目を気にしすぎると“自分“というものがなくなってしまうこともある。
しかし、仕事では他者の評価から逃れることはできない。他者の評価によって、対価として給料や報酬を受取ることができる。自己評価では成り立たないのである。
なぜなら、資本主義はお金以外の価値を提供し、他者の価値を生産することだからだ。
私は、会社員時代は愚痴ばかりを言っていた。給料に対する不満や評価に対する不満など尽きなかった。そんなとき、上司から言われたのが「お前の価値の評価は、お前がするんじゃない。会社(市場)が評価するものだ。」と。たしかにそのとおりである。
仕事のできる人というのは、相手が求める評価を出せている人である。そこに自己評価を持ってきても何の意味もない。
また、逆の考えもできるのだが、自分の価値がないと自信を持てないときである。相手から評価の対価として給料や報酬を受け取れているのであれば、自信を持っていいのである。自分の価値に評価をしていいということだ。
仕事においては、他者が求める評価を出し続けることが大事であり、自己評価はその次だと心得ておこう。