あなたには「譲れないこだわり」があるだろうか?こだわりと聞くと、単なるわがままで周りには迷惑なこともあり、否定的に捉えられることもある。しかし、こだわりというのは人を強く支えるものでもある。
では、この譲れないこだわりはどこから生まれてくるのだろうか?それは、自分の人生において節目だと思ったときの出来事からきている。そのタイミングで、大きな価値観が形成されたりするからである。
リーダーやマネージャーの役割を担うときはとくに、譲れないこだわりを持っていることは大事である。
なぜなら、勇敢さとは、無視された自分の考えをもう一度見つけだすことだからだ。
上司からの圧力、部下からの突き上げの間に挟まれていると、どうしても無難な道を選びたくなってしまう。周りに合わせて適当にしておくのが楽である。つまりは迎合してしまうことだ。しかし、それでは成果は期待できなくなってしまう。また、一度諦めて楽なことを覚えてしまうと、楽な道を選ぶことばかりしかできなくなってしまう。
厳しい局面でも乗り越えていくリーダーやマネージャーを見ていると、譲れないこだわりが原動力になっていると感じる。過去の経験をしっかりと認識できていて、粘り強く進んでいこうとする。早々に諦めてしまったり、迎合することをしない。そして、その姿に周りのメンバーも動かされている。
とある会社での面接のときに言われた言葉をいまも大事にしているのだが、その面接官は私が我の強い人間だということを見抜いたのだろう。たしかに、過去の節目と思える経験によって譲れないこだわりがある。
しかし、その面接官は否定するのではなく「いざというときに、あなたを支えるのものだから捨てなくてよい。けれども、普段は忘れてしまうくらい肚の奥底にしまっておき、こだわりに縛られず素直に学ぶように。」と。