失敗や挫折は自分にも他人にもパワーを与える

失敗は成功のもと。挫折があってこそ成長できるという言葉はよく聞きます。

これがいかに大事なことは分かっているけれど、周りの目が気になったり、何かを失うのではないかと不安になり、失敗や挫折はしたくないと思ってしまうのが人ではないでしょうか。誰もが、できれば傷つきたくないものです。

しかし、どんなにうまくやろうとも人は完璧ではないので、失敗します。成長するには試練があり、壁にぶち当たり、ときにはボロボロになりながらもそれを超えていかなければなりません。タイミングや出来事の大小は人それぞれですが、どんな人の人生にも試練は用意されています。

私は、これまでたくさんの壁にぶち当たってきました。目の前が真っ暗になり、何をすればよいのか全く分からなくなってしまうことも度々ありました。
辛い、しんどい経験が自分を成長させるんだと思っても簡単には前向きになれず、何で自分ばっかり…と悲観しかできませんでした。
しかし、そんな状況をどうにか乗り越えられてきているひとつのポイントは、”自分の成長”という視点だけでなく、“他者のため”という視点があったことです。

これでもかというほど試練がくる私に、ある人が掛けてくれた言葉。「同じような経験をしている人がいたら、その経験で力になれるのはあなたです」
決して偉そうになるということではなく、自分が経験したことが、微力でも誰かの役に立てるかもしれない…(誰の役にも立たないかもしれませんが)。そう思うと、もう少しだけ頑張ってみようと力が湧いてきました。
”自分のため”に生きることは大事ですが、これだけでは限界があります。困難なとき、大きなパワーになるのが”誰かのため”という視点です。

また、人は単なる成功話には興味がありません。”どう這い上がってきたのか”という山あり谷ありの物語に興味があり、共感し、感動します。
例えば、オリンピックを見て感動しているとき、その舞台に上がるまでの困難を乗り越えた物語が波瀾万丈なほど、心が揺さぶられていませんか?

失敗や挫折は経験したくない。だからチャレンジする勇気がない。また、壁にぶち当たって諦めたくなる。
目の前で起こっていることはとてつもなく大きなことに見え、逃げたしたくなることもありますが、それを乗り越えた経験は自分の血肉になり、さらには、誰かを勇気づけることにもなるかもしれません。

失敗や挫折を恐れずにチャレンジし、無様でいいからもがいてもがいて乗り越えていきましょう。

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