人は、自分のなかにある「前提」に基づいて話をしている。だから、それに気づいていないと、トラブルになることすらある。
それを防ぐためにも、コミュニケーションのなかで違和感があれば、見過ごさず、その場ですぐ確認することを心掛けよう。
また、ズレが生じる原因は次のようなことが挙げられる。はじめに、これらの点をきっちりと認識合わせをすることが大事である。
“認識はズレている”が大前提
まず、認識が合っているということはないと考えよう。相手とは必ずズレが生じているのだと。そうした意識を持っておくことで、より注意深くコミュニケーションを進めることができる。
前提を揃える
ズレをどのようにして見つけ、回避していくとよいのだろうか。ズレが生じやすいポイントを3つ見ていこう。
①マインド
仕事に対する姿勢、価値観は人それぞれである。
とくに、いまの時代は、フリーランスや副業など働き方が多様化しているため、価値観も多様化している。利益が第一優先な人もいれば、顧客満足が第一優先な人もいる。
価値観をぴったり合わせることは不可能だが、事前にお互いを知るようにする。また、状況に応じて妥協点を探るようにしよう。
②目的
目的によって作業内容はまったく変わってくるものである。
例えば、「資料を作る」という作業で考えてみよう。社内のチームメンバーの確認用と、クライアントへの提案用では、求められることが違う。
目的のズレがあったことで、修正などに時間を取られるのはもったいない。
③やり方
目的の認識は合わせたけれど、あとは丸投げしてしまって、ズレが生じるということもよくありがちである。
資料を作るにしても、指定のファイル形式があるかもしれない。調査も、ネットで調べられる範囲なのか、専門家を探す必要があるのか、方法や程度はいろいろと考えられる。
どのように、どの程度といったやり方を、依頼をする側、受ける側ともに確認を忘れないようにしよう。
最後に
認識のズレは大惨事に繋がることもある。まずは、しっかりと認識を合わせることだが、
途中で違和感があったら、必ず確認を入れるようにしよう。相手に迷惑かな?しつこいと言われるかな?という思いがよぎったとしても、ここで遠慮はしてはいけない。